みなさん、食事をしているときに汗をかきますか?
ラーメンなど熱いものを食べるときは、ほとんどの方が汗をかくかと思いますが、実は、中には汗をかかないで涼しい顔をして食べきってしまう人もいます。
また、逆に、そんな食事でなんで汗をかくの?というような、熱くない食事でも、食べ始めたことによって、汗をかく人もいます。
よく私も、食べながら汗をダラダラ流していると、妻から嫌な目でみられます 笑
この両者の間で違う点は、食べるという行為のカロリーが、そのまま太るカロリーとなるか、痩せるためのカロリーになるかが違います。
もしも、太るカロリーであれば、食べれば食べただけ太ってしまいます。
一方、痩せるためのカロリーに変化する人は、食べるという行為をするだけで、体内の胃や腸などの内臓が、活発に動き出し、熱を生みます。
熱を生むということは、その熱を発生するということ自体に、エネルギーを使っています。
と、いうことは、食事は空っぽのエネルギーがない状態でするかと思いますので、エネルギー源として使用されるのは、身体に蓄えられた体脂肪が使われます。
ですので、こういったカロリーの使い方ができる方は、痩せやすい体質であると言えます。
このように、食べるだけで、胃や腸を活発にして、熱を生む身体の働きのことを、食事誘導性体熱産生、別名DITといいます。
今日は、この食事誘導性体熱産生について説明していきたいと思います。
食事誘導性体熱産生(DIT)とは?
DITとは、簡単に言うと、食事中に消費されるエネルギーです。
この消費エネルギーは胃や腸を動かすエネルギーが発生することによって、熱が発生する仕組みとなっています。
そして、このDITは、人によって、高い低いが違います。
そのため、食事をしているときに汗をかきやすい人と、汗をかきにくい人がいるのです。
食事誘導性体熱産生(DIT)は、時間帯によって変化する
実は、DITは、1日の中で、高いときと低いときがあります。
DITは、朝が一番高く、時間が経つにつれて低くなっていきます。
そのため、夜ご飯を食べるときは、DITが低くなっているため、カロリーがそのまま太るカロリーとして使われることになりますので、注意が必要です。
食事誘導性体熱産生(DIT)が高い人の特徴は?
食事誘導性体熱産生(DIT)が高い人の特徴は以下のとおりです。
- 筋肉質の人
- 運動をよくする習慣がある人
要するに、マッチョな人です 笑
確かにマッチョな人は、汗だくになりながら食事をしているイメージがあります(完全に偏見)
やはり、筋肉があるというだけで、いろいろなメリットがありますね。
食事誘導性体熱産生(DIT)は高めることができる?
実は、DITは、少し気を使ってあることをすれば、高めることができるんです。
食べても、エネルギーを消費する体質になれれば、長期的に見ても、かなり消費カロリーが変わってきますので、ぜひ高めたいですよね!
では、どのように高めることができるかについてです。
まず、食事誘導性体熱産生(DIT)を高める方法については、以下の通りです。
- 食べる前に軽い運動かストレッチをする
- 食べる前に、食べ物を見たり匂いをよくかいでおいしそう!と思う
- タンパク質を多く取る
- 温かいもの、辛いものを食べる
- よくかむ
- 食後にコーヒーなどでカフェインを摂取する
食べる前に軽い運動かストレッチをする
DITは、体温を高めるとDIT反応が高まり、DITが高まりやすくなります。
なので、食べる前に、体温を上げておくことが重要になります。
外食でしたら、遠目のお店まで歩いたり、ストレッチをしてから食事をするのも、体温を上げやすくなるのでおすすめです。
食べる前に、食べ物を見たり匂いをよくかいでおいしそう!と思う
DITは、自律神経を高めると上がりやすくなります。
自律神経は、汗をかいたり体温調節をしたりする神経で、食べ物の消化に胃を動かす働きを持ちます。
なので、自律神経を働かして、胃を動かすことが重要になります。
そして、この食べ物おいしそう!と思ったり、おいしそうな匂いを嗅ぐと、自律神経が働きます。
そうすると、胃がよく動き、DITが高まるのです。
タンパク質を多く取る
タンパク質は、炭水化物、脂質と比べて、消化する際のエネルギー消費量が一番高いため、エネルギー消費量を高めるという意味で言えば、タンパク質を多めに摂取することが重要です。
温かいもの、辛いものを食べる
温かいもの、辛いものは食べると汗をかきますよね!
これは、DITが高まっているからです。
辛いものは、脂肪燃焼効果のある、カプサイシンを摂取できるので、大変おすすめです!
カプサイシンについては、以前別の記事でまとめてますので、よろしければ、そちらも参考にしてください。
よくかむ
よく噛むことは、実は、自律神経を高めてくれます。
そうすると、胃が動き出し、汗をかきやすくなるので、DITが高まります。
また、よく噛むことにより、満腹中秋が刺激され、食べ過ぎを防止してくれます。
さらに、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きもありますので、太る原因となるインスリンの発生を抑えて、太りにくくなります。
食後にコーヒーなどでカフェインを摂取する
みなさんは、外食をした際に、食後のコーヒーが出てくるお店に行ったこと、1度はありますよね?
結婚式なんかでも、決まって最後にコーヒーや紅茶が出てきますが、実は、あれは、しっかりと理にかなったことなんです。
食後にカフェインを摂ると、カフェインが中枢神経を刺激して、DIT反応を高めてくれる働きがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
DITは、あまり知られていないことかと思いますが、食事は通常1日3回行うものですので、年間約1000回以上行うことです。
その際に、エネルギーが消費されやすい体質か、全く消費されない体質かで、積み重なりが大きな差を生みますので、ぜひ、DITを高めるように過ごしていただければと思います。
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